【完全理解】和室の床DIY徹底解説!!激安で仕上げる方法から本格派まで。【ポレポレDIY研究所 第4回】
畳・ウッドカーペット・床下編
「ポレポレDIY研究所」 、第4回。
前回まで3回にわたって、和室の壁をしつこく深掘りしてきました。
壁の種類の見極めから、砂壁の下地処理、漆喰・ペンキ・大壁化という仕上げまで。
壁シリーズはひとまず完結。
今回は、 「和室の床編」。
「畳の和室を、どうやって洋室っぽくするか」。
賃貸でも民泊でも、今のお客さんは正直なところ和室より洋室を好みます。
かといって業者に頼めば、6畳まるごとフローリングで十数万〜数十万コース。
そこをDIYで、最安2万円から料理していく。
今回も、DIYDAO(築古戸建てDIYerが400人近く集まっているコミュニティ)の研究会で集まった知見と、私自身の失敗談をベースにまとめていきます!
それでは、いきましょう。
1. 【最速・最安】畳の上にウッドカーペットを敷くだけ
まずは、圧倒的に楽で安い方法から。
畳の上に、ウッドカーペット(フローリングカーペット)をそのまま敷くだけ。
これだけで、和室が一瞬で洋室の見た目になります。
コスト・難易度
6畳で約2万円(楽天などで購入)
難易度:★☆☆☆☆(敷くだけ)
作業時間:1〜2時間
フローリング調だけではなく、コンクリート調のものやヘリンボーンタイプなどバリエーションも豊富ですね。
https://www.yunyuuya.com/c/0000000134/0000001522/ga60-e60-sd
https://www.yunyuuya.com/c/0000000158/0000000466/0000001538/86002
DIYDAOのメンバーも、これで何部屋も洋室化しています。
畳の上にウッドカーペットを敷いて、さらに柱を白く塗っただけで、完全に洋室に見えるビフォーアフター写真が研究会で回ってきました。
ぱっと見気にならないレベルで、一気に洋室っぽくなるのです。
縁が見えちゃう問題と、その小技
ウッドカーペットは、部屋のサイズぴったりの商品がなかなかない。
たいてい部屋より少し小さくて、敷くと畳の縁がチラッと見えてしまう。
そこで小技。
カーペットの色に近い茶色のテープを縁に敷いて、畳の縁を隠してしまう。
これだけで、ぐっと自然に見えます。
デメリット(正直に)
ただし、いいことばかりではありません。
畳の上に敷くので通気が悪くなり、カビ・ダニの温床になりやすい(湿気の多い物件は要注意)
畳のクッション性が残るので、歩くと少しフカフカする
重いものを置くと畳が凹む
なので、これは短期回転の賃貸や、とりあえず安く貸し出したい物件向け。
長期でガッチリ持たせたいなら、次の方法を。
余談ですが、大学の頃に入っていたサークルの部室。
和室っぽい雰囲気なのに、床はなぜかフローリングでした。
歩くとちょっとフカフカするし、なんか変だなと思っていたんですが…。
あれ、今思えばウッドカーペットだったんですね…。
それくらい、素人からするとまったく気にならないものなのです。
2. 【中級】畳を撤去して、本格的に床を作り直す
「もう畳ごとなくして、洋室として完成させたい」。
そういう場合は、まず畳を撤去。
出てくるのは、畳の下に隠れていた無骨な板(荒板)です。
その上に角材で枠を組み、合板を貼り、その上に床材を貼る。
これが一番、仕上がりがフラットでキレイになります。
2-1. 抜いた畳、どうやって捨てる?
地味に悩むのが、畳の処分。
一般的な相場はこんな感じ。
自治体の粗大ゴミ:1枚500〜1,500円ほど
不用品回収業者:1枚2,000〜5,000円ほど
自分で規定サイズに裁断して燃えるゴミ:費用ゼロ、ただし重労働。しんどい。後悔する。
畳は分厚くて硬いので、1枚切るだけでもかなりの体力勝負。
枚数が少なければ自分で解体、多ければ粗大ゴミ、というのが現実的な落としどころかなと。
裏技としては、ジモティ活用。
ジモティに無料で出しておくと、運が良ければ持っていってくれる人が現れるかもしれません。
2-2. 仕上げ材で、コストはこう変わる
ここがいちばん悩むところ。
合板の下地として角材を組む。(6畳で約1万円)
更に合板を捨て貼り。(6畳で約1〜1.5万円)
その上に、何を貼るか。
代表的な選択肢を、6畳あたりの材料費の目安つきで並べます。
仕上げ材 6畳の材料費目安 特徴 合板捨て貼り+クッションフロア(CF) 角材(1万円)+合板1〜1.5万+CF 0.6〜1.5万=約3〜4万円 塩ビのシート。柔らかく安い。水回りにも強く、賃貸の定番 合板捨て貼り+フロアタイル 角材(1万円)+合板1〜1.5万+フロアタイル1.4〜3万=約3.5〜5.5万円 塩ビの硬いタイル。傷に強く高級感。土足エリアにも 合板捨て貼り+フローリング 角材(1万円)+合板1〜1.5万+床材7万~=約9万円〜 いわゆる普通の床。質感や耐久性は良いが、大工仕事なのでハードルは高い。 カフェ板(杉の無垢厚板) 角材(1万円)+約3〜5万円(捨て貼り不要で角材に直貼りも可)=約4~6万円 厚み30mmの無垢材。節やオイル塗装でカフェ風。 番外編:足場板(古材) 角材(1万円)+ネット通販で約6~8万円(2,000~3,000円/枚)=約7~9万円 無骨でかっこいい味。ただし反り・ささくれ・釘の処理に手間。使うなら土足OKの部屋。
[商品リンク:クッションフロア/フロアタイル/フローリング/カフェ板]
https://www.diy-shop.jp/item.php?cc=0000109340
https://www.yunyuuya.com/c/0000000158/0000000845/set72-85000
https://www.diy-shop.jp/item.php?cc=0000110420
ポイントは、カフェ板や足場板のように厚い無垢材は、捨て貼り合板を省いて角材の下地に直貼りできること。
しかし、無垢材であったり床専用の資材ではないのでどうしても隙間が空いたりカチッと収まらないという難点も。
CFやフロアタイルは薄いので、必ず合板で平らな下地を作ってから。
コスト・難易度(畳撤去〜床貼りまで)
6畳で3〜10万円(畳処分+下地材+仕上げ材)
※但し仕上げ材次第ではいくらでも費用はかかる。難易度:★★★★☆
作業時間:週末まるまる2日
3. 【最重要】そもそも床がフカフカ・ボコボコなら要注意
ここが今回、一番伝えたいパート。
床を踏んだとき、フカフカする、ボコボコする、ミシミシ鳴る。
これは床材の問題ではなく、その下の”床組”がやられているサインです。
和室の床は、下からこういう構造になっています。
土台 → 大引き → 根太 → 荒板 → 畳
このどこかがシロアリや湿気で腐っていると、いくら上にキレイな床を貼っても、また抜けてきます。
逆に、根太が一部ダメなだけなら、足したり交換したりするのはDIYでもできないことはない。
私自身、大引きまでは直したことがあります。
頑張れば、できないことはない。
ただし、土台までやられていて、柱に絡んでくるような状態だと、これはもう大工さん案件。
ここはDIYの範囲を超えるので、無理せずプロに見積もりを取りましょう。
だから内見では、必ず床を踏んで歩く
フカフカする家は、表面のリフォーム費用とは別に、床組の補修費が乗っかってきます。
ここを見落とすと、利回り計算がガラッと狂うのであります。
床が傾いているとき
内見をしていると、床が傾いている物件にもよく出会います。
軽度な傾きなら、洋室化するときに荒板の上で桟木を組む際、水平になるようパッキンをかませて高さを微調整し、平らな床を作ってしまえばOK。
ビー玉が転がるレベルの本格的な傾きは、また床組や基礎の話になってくるので別問題ですが…。
このあたりの具体的な施工方法は、また後日詳しく。
4. 【番外編】冬の和室が寒いなら、畳の下に断熱材
最後に、寒冷地の物件オーナーとして外せない話を。
1階の部屋って、冬めちゃくちゃ寒いですよね。
畳はまだましですが、断熱材が入っていない板張りの部屋とかキンキンに冷える。
スリッパ無しでは歩けない…。
あれ、床下から冷気が上がってきているんです。
床下は基本、外気と同じ温度ですからね…。
以前、大寒波が来た-4℃の日に床を開けて作業したことがあるのですが…。
床下から吹き込む冷気で家中が氷点下になったのを思い出しました…。
あれはきつかった。
ということで、床からの冷気を遮断するためにやるべきこと。
畳を上げたついでに、根太の間にスタイロフォーム(断熱材)を敷き込みましょう。
やり方・コスト
畳を上げて、角材の間にスタイロフォームを敷く(角材のサイズに合わせたもの)
ビッチビチに詰まるものを選びましょう。その上に合板を載せて、床材を貼る
6畳で材料費1〜2万円・作業半日
効果:足元の冷えがやわらぎます
スタイロフォームはこちら
https://www.komeri.com/shop/g/g344284/
まあ、分厚いものは入らないので過度な期待は禁物ですが、足元の底冷えには確かに効きます。
寒い地域で長期で貸すなら、やっておいて損はありません。
おわりに:和室の床は「どこまでやるか」の見極めがすべて
トウカイテイさんの作品
クッションフロア仕上げ
今回は、和室の床を解説しました。
ざっくりまとめると、
① 敷くだけ(ウッドカーペット) → 2万円・1時間。短期・賃貸向け
② 畳を撤去して作り直す → 3〜10万円・2日。仕上がり最強。仕上げ材で雰囲気もコストも変わる
③ 床下が腐ってたら → 大工さん案件。DIYの範囲外。でも頑張ればできる。
個人的には、フロアタイルやフローリングをお勧めしたいところ。
クッションフロアって安いんですけど、結構へこんじゃったりするんですよね。
冷蔵庫やソファを置いただけでもへこんでしまう。
入退去がある度に貼り換えるのも面倒ですし、もう少し耐久性のあるフロアタイルくらいがコスパ良いかなと思います。
クッションフロアより施工は少々面倒で、コストも多少かかりますが。
とはいえ、意外と入居者は気にしないというのも事実。
私、かつて東京で働いていたころは築50年の戸建てを魔改造された賃貸住宅に住んでいたんですよね。
床はクッションフロアのツギハギだらけ。おそらく入退去がある度に部分的に貼り換えたのかなと思われます。
まあ、普通にキレイではないのですが意外と住んでる側は気にならないんですよね。
完璧を目指してコストをかけるより、「住めればいい」ラインを見極めるのも、立派なDIYの技術。
これで、壁・床と走ってきました。
ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。
実際に和室の床を施工する際に、また思い出して読んでいただけると幸いです!
そして次回は、実際の和室DIYの事例集をお送りします。
DIYDAOのメンバーの事例を一挙にご紹介いたします!
初心者からでも参考にできる事例ばかりなのでお楽しみにお待ちください。
それでは、ご安全に!

