触ったらボロボロ崩れる砂壁を、なんとかしたい…DIYYouTuberが徹底解説【ポレポレDIY研究所 第2回】
和室の壁DIYは下地処理が8割
こんにちは、ポレポレDIYのおかぴです。
東北某所のシャッター商店街で空き家再生に取り組んでいるYouTuberです。
https://www.youtube.com/@polepole_diy
「ポレポレDIY研究所」 、第2回。
前回は、古くてどんより薄暗い築古戸建ての和室をナウでヤングにする方法。
特に、壁のイメチェン方法について全体像をざっくり解説しました。
ボード系と砂壁系の見極めから、壁紙・漆喰・ペンキの3大仕上げのメリデメ比較、そして大壁化という選択肢の話まで。
今回はその続編。
実際の施工方法に踏み込んでいきます!
かなりマニアックですが、ご勘弁を!
これから実際にDIYされる方にとっては必読、保存版の記事でございます。
今回のテーマはこの2つ。
砂壁を固める下地処理(プライマーK・パテ・ベニヤ/ボードの使い分け)
そして、あえての砂壁直貼りという禁断の手法(糊にボンドを混ぜる「めくれ防止」テク)
要するに、「砂壁をどう料理するか」に絞って深掘りします。
漆喰塗り・ペンキ・大壁化の段取りは、次回以降。
DIYDAO(築古戸建てDIYerが400人近く集まっているコミュニティ)の研究会で集まった知見をベースに、まとめていきます。
特に現役の内装職人さんの解説をたっぷり盛り込んでいるので、プロの技を覗き見できる回になっております!
それでは、いきましょう。
1. 砂壁の下地処理:DIYの命運を分ける工程
前回も書きましたが、改めて。
砂壁への施工は、下地処理で80%が決まる。
下地がボロボロのまま壁紙を貼っても、漆喰を塗っても、ペンキを塗っても、半年〜1年でめくれてきます。
「とりあえず貼っちゃえ」が悲劇を招く。
私も何度か痛い目をみてきました。
ここで手を抜くと、リフォーム自体がやり直しになります。
砂壁の上に施工をする場合、砂壁をガッチガチに固めなければいけない。
ここでは、よく使う下地処理を「軽い順」に並べていきます。
1-1. プライマーK:DIYerの最強の味方
砂壁を固める下地処理として、一番おすすめなのがプライマーK。
弥生化学から出ているプライマー。
ボロボロ崩れていた砂壁が、塗るとガチガチに固まります。
実は私は試したことがないのですが、プロの内装屋さんが採用している施工方法です。
コスト
アウンワークスで3kg約3,000円
使い方
ローラー、もしくは刷毛で塗る。
砂壁だけじゃなく、綿壁にも使えるのがありがたいポイント。
砂よりももっと、綿みたいなもやっとしたやつでもプライマーKは使えるのであります。
「プライマーK一つあったら、砂壁とか土壁とか、何でもとりあえず塗っておけば固まる」。
DIYerの最強の味方といっていい下塗り材なのです。
1-2. 全面パテ:プロ職人推奨の確実な方法
そして職人さんが推奨する確実な方法。
全面パテ(総パテとも呼ばれます)。
砂壁の上から全面にパテをのせて、平らに均してしまう方法です。
メリット
表面の凹凸まで一気にフラットにできる
漆喰や壁紙の仕上がりが圧倒的にキレイになる
砂壁の固定もガッチリ
デメリット
とにかく手間と時間がかかる
コテを使い慣れていないDIYerには辛い
プロは確実性を最優先するので、ここまでやります。
1-3. ベニヤ板・石膏ボードを上から貼る
そして更に確実なのが…
「もう砂壁の存在を物理的に消す」選択肢。
砂壁の上から、ベニヤ板か石膏ボードを直接貼り付けてしまいます。
固定方法
木工用ボンド+タッカー
もしくはビス止め(ビスのほうが確実)
ビス止めの注意点
下地がどこにあるかを把握する必要があります。
基本はボードの両端、加えて幅80cmあるならど真ん中にも下地が来ていることが多いので、その辺に打ちます。
もし縁に下地がなかったら、ボードだったらちょっと柱のほうに斜めに打つのもあり。
職人さんいわく、「お金をもらう仕事で確実に5年10年めくれなくしようと思ったら、ベニヤ板かボードを貼るのが一番」。
DIYでも、長期保有物件ならここまでやる価値あり。
1-4. 番外編:砂壁を全部落としきる
そもそも砂壁を全部落としてしまう、という技も。
水をスプレーで吹きかけて剥がす方法もあるそうですが、それはそれで大変。
床も壁も水浸しになるので、養生がガッツリ必要です。
砂壁を全部落としきれば、下にある下地材(石膏ボードや木材)が出てくるので、そこから普通の壁としてリフォームできます。
実はこれ、私も過去にやったことがあるのですがめちゃくちゃ大変でした…。
これなら石膏ボードを上から貼る方が楽だったと後悔しました…。
1~3の方法の方が、たいてい早くて楽。
ここまでが基本的に推奨される、砂壁DIYの下地処理の方法です。
ここからは、あまり推奨されませんが壁紙の砂壁直貼りという方法もお伝えします。
2. 番外編:砂壁直貼りという「禁断の技」
これまで散々「砂壁は下地処理してから」と書いてきましたが…
実は、「砂壁の上に下地処理なしで直接壁紙を貼る」という、いわば禁断の技が存在します。
ポイントは2つ。
糊を、これでもかというくらい大量に塗る
糊にボンドを混ぜて、接着力をブーストする
これだけ。
でもこれだけで、運が良ければ「砂壁に直接壁紙が貼れる」状態に持ち込めます。
ただし大前提として、砂壁の状態が良いことが必須。
触ってボロボロ崩れるような砂壁では、いくら糊を盛ってもめくれてきます。
そのレベルだったら素直にプライマーKで固めましょう。
「砂壁ガチャ」に当たり(=状態がいい砂壁)を引いたときだけ使えるのが、この直貼り技です。
2-1. 糊は「ベタベタ」になるくらい多めに
DIY大家あるあるの選択肢、糊付き壁紙。
ネットで糊がついた状態のものを買って、貼っていくだけ。
糊付き壁紙は、かつては糊の量をオーダーできるお店が存在したのですが、最近は対応してくれるサイトはなくなった印象。
昔は「糊多めでお願いします」とお願いしたら、壁紙に糊がたっぷりのって送られてきたんですけどね…。
もし、自分で糊をつけるのであれば糊は多めにつけましょう。
普通の壁では「多めかな」というくらいで丁度いいですが、砂壁直貼りでは「ベタベタ過剰では?」というくらいが正解。
2-2. 更に裏技:糊にボンドを混ぜる「めくれ防止」テク
糊にボンドを混ぜる、というめくれ防止テク。
普通の糊だけだと、いくら糊を余計につけたところで、時間が経って乾いたらめくれてくるのは避けられません。
特に砂壁直貼りの場合、糊が砂壁に吸われたり、砂と一緒に剥がれてきたり、トラブルの宝庫。
そこで、接着力をブーストさせるという手があります。
プラゾール
壁紙用の接着力強化剤。
糊に混ぜると、ガッツリくっつきます。
ただ、ちょっと高いので、家庭DIYだと別の手も。
木工用ボンド(通称・ボンド水)
プラゾールがちょっと高かったら、みんなやってる木工用ボンド、ボンド水。
練ってる糊に、木工用ボンドを入れて、一緒にドリルで攪拌する。
要は糊の補強ですね。
これだけで、めくれてくる確率が下がります。
材料費もボンド代だけ。
コスパ最強の延命テクなのであります。
しかし…
繰り返しですが、砂壁直貼りはやはりおすすめはできません。
そのうち剥がれてくるであろうことは覚悟しての施工方法。
どうしてもという場合は、そのことを前提に施工してください。
おわりに:砂壁との付き合い方は2択
うぉんばっと不動産氏の作品
ボンド水での壁紙仕上げ
https://x.com/Rakuraku_DIYer?s=20
今回は、和室の壁を本気で攻略するための前半戦として、砂壁の下地処理と砂壁直貼りを解説しました。
ものすごくざっくり言うと、選択肢は2つ。
A. ガッチリ固めて、後で何でも貼れる状態にする
→ プライマーK/全面パテ/ベニヤ・石膏ボード
→ 5年10年もたせたい長期保有物件向け
B. 砂壁の状態がいいことを祈って、糊にボンド水を混ぜて直貼り
→ コスト最小・時間最小
→ 砂壁ガチャに勝てる物件、短期回転向け
そして今回のいちばんの鉄則。
砂壁への施工は、下地処理で80%が決まる。
下地でサボると、半年でめくれてリフォームやり直し。
ここをどう料理するかで、その後の数年が決まるのであります。
次回は、具体的な仕上げの話です。
漆喰塗りの工程(アクとのあくなき戦い)
ペンキとスプレーガンの使い分け
大壁化の段取り
仕上げ材の話と、大壁化という大手術編に踏み込んでいきます。
そのあと、いよいよお待ちかね 「和室の床編」 に続く予定。
それでは、ご安全に!
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